派遣看護師は、医療機関に直接雇用されるのではなく、医療従事者の人材紹介を専門としている派遣会社に登録をして、数か月から一年程度の期間、派遣契約を結ぶ仕組みになっています。医療機関や介護施設などでの経験が豊富な看護師は、派遣で働く場合に、契約期間を柔軟に設定できたり、配属先や仕事内容を選べたりすることも可能です。ただし、その一方で、実務経験が少ない若手の看護師の場合は、派遣登録をしてから派遣先が決まるまでに時間がかかることもあり、勤務期間においても、数か月ごとに契約更新をしなければならないケースも少なくないようです。そのため、派遣で看護師の仕事をしたいときには、年間を通して派遣登録を受け付けている会社を選び、自分の経験やスキルに合う職場を紹介してもらう必要があるでしょう。
ちなみに、派遣看護師は、一般的には早朝や夜間の業務を担当しなくて良い場合が多く、常勤として働く場合と比べると、プライベートを充実させやすいようです。なお、大学病院や救急病院などでに勤務し、豊富な経験を持っている人や、専門看護師や認定看護師の資格を持つ人は、派遣先によっては高収入が期待できるでしょう。自分のスキルに自信がある場合は、派遣会社の担当者にアピールして、じっくりと希望するエリアの求人情報を吟味してみてください。
それから、紹介予定派遣の契約を結ぶ場合には、契約期間満了後にそのまま常勤の看護師として勤務することが可能になるので、派遣先の医療機関の福利厚生やキャリアアプ支援などにも注目しておきましょう。そうすれば、派遣契約満了後の身の振り方も決めやすくなると思います。